スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

東山魁夷の眼 金沢21世紀美術館

東山魁夷の眼

東山魁夷の眼 ~そのコレクションと川端康成との交流~
http://www.mro.co.jp/event/higashiyama.pdf
川端康成は、1968年(昭和43年)10月に、「日本人の心情の本質を描いた、非常に繊細な表現による彼の叙述の卓越さに対して:"for his narrative mastery, which with great sensibility expresses the essence of the Japanese mind."」ノーベル文学賞受賞が決定した。
川端と東山魁夷が出会ったのは昭和30年。当時中堅作家だった東山の才能を見抜き、いずれは日本を代表する巨匠となると予言する。
川端の死までの「17年間の魂の交流」を展示。

春は花、夏ホトトギス、秋は月、冬雪さえてすずしかりけり 道元
これは、ノーベル文学賞受賞時のスピーチの冒頭である。

当たり前の言葉を並べてあるだけのように思えるが、そうでもない。…という事。

美しい日本の私 (講談社現代新書 180)美しい日本の私 (講談社現代新書 180)
(1969/03/16)
川端 康成

商品詳細を見る


展示室入り口の壁面いっぱいに、内容が張り出されてあった。
読んでみたが、内容は文学的で、要素が満載で、私には消化できかねた。文中、自殺について否定的と見られるところがあり、川端の死因が不確実ながら自殺であった事に、うまくゆかない現実をかいまみた。(ガス管をくわえて死んだのは76歳。死因は未だに釈然としないらしい。)

大和は国のまほろば、たたなずく青垣山、隠れる大和しうるわし 古事記, 倭建命

これは、奈良県にある石碑の句。万葉歌から選ぶ事になっていたが、川端の選んだのは古事記。しかも「(恐れ多くて)書くことはできない」と断った上、この間に亡くなった。…>>http://www.city.sakurai.nara.jp/kahi/kahi101.html

川端は一貫して日本の伝統美を追求し、「日本人の心の精髄を描いた作家」
東山魁夷が絵画に描いた「湿り気」を東山自身の内面に見たのも川端だった。

二人は、小説の装丁や挿絵などでも共同作業をする。
川端が東山に言った「そのうち京都がなくなるかもしれないから、今のうちにたくさん書いて欲しい」
そう言える相手がいる事が羨ましい。

今回の展示は「川端コレクション」と「東山コレクション」があり、展示には川端の言葉が所々に配置されていた。お二人の年の差は九歳。晩年は、井上靖と三人仲が良かった様子である。
そして、東山が川端を深く、礼儀正しく、尊敬していた事がよくわかった。

コレクション的には圧倒数で東山魁夷のほうが多い。展示内容は両氏が所有したものである。だから、残念な事に、東山の大型の絵はほとんどが模写である。

川端コレクションには、ノーベル文学賞の記念メダルも展示されている。

東山魁夷の眼1

東山魁夷の絵を見るのであれば、昨年富山市で開催された「三山展」は良かった。
が、今回は川端康成との交流を通じた展示で、川端と東山の人となりが伺えた事が収穫であった。

最初「川端康成の眼」の間違いじゃないかと思ったが、そういう意味では「東山魁夷の眼」である。
川端の言葉「文化、芸術は後世に残る」みたいな言葉が印象的だった。
しかし…川端康成も自殺だとは…、実は今回初めて知るところとなった。

山種美術館所蔵「満ち来る潮(みちくる うしお)」は全長九メートル。北陸初登場!
独特の青が発光していた。
東山魁夷の絵は質感が感じられる。それは湿感かもしれない。だから印刷だとやはり色と輝きが違って見える。

川端さんも言われていたけど、やっぱ、絵とか文化・芸術は好きか嫌いで見るのが一番。素人が評価するもんじゃない。一般人はそうやって楽しんだものが勝ち!(価値)

「日本の美」忘れないでおこう!
higasiyamakaii
↑心に残った絵をカードで購入することにしている。

繰り返しになるが、去年の「三山展」は見ておいてよかったなあ。

そして帰路。医王山を抜け道路から見る風景に、水面に映る木々の青い緑に、東山魁夷の世界を見るのでR。
(これもある意味、ニセ東山魁夷の眼)

誰も気にしちゃいない。今日もどうもありがとう。


FC2 Blog Ranking
関連記事
スポンサーサイト

テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術

コメントの投稿

非公開コメント

Re: すずめさんへ

はじめまして。素人の備忘録でお恥ずかしい f(^^;)「何かを感じる力を忘れない為」に記しています。すずめさんは、どのような鑑賞をされているのでしょうか?

はじめまして

文章拝見させて頂きました。本名でない失礼を、申し訳ございません。私も、東山魁夷の絵には、湿感を感じます。嬉しく思い、コメントさせて頂きました。各展覧会の実直な感想、これからも楽しみにしております。
プロフィール

kaburazushi

Author:kaburazushi
富山の片隅で清らかに営む、
お店スタッフのヒマド日記
(だが、商品紹介はあまり無い…だって、オフィシャルブログじゃないだもん♪=ハッキリ言って別物。)
興味の対象を勝手に書いてます。(笑)ステキなコメントはお気軽に…。

気になる事を書いているのに、「このブログタイトル」はどうなんだろう?と自問自答の日々。

「今を生ききる」←近年の目標!ここまで来たら「残り全部バケーション」な人生でありたい。2009年佐野元春の「LIVE ON」の響きが心の励み。時々「陽の射す丘の影」を探している。新しいシャツを模索してるうちに、なんでもめんどくさく感じてしまって、反省中(^^ゞ

よね田
http://www.kabu-yoneda.co.jp/

よね田のお買い物はコチラ
正直に食べ物と向き合っています。
近年、ブリカレー・カキカレー お魚カレーに心血注いでます。
東京有楽町アンテナショップ「いきいき富山館」で「ブリカレー」販売中♪

美味しい、塩麹風味のお刺身がいつでも食べられる!
「海鮮生塩麹」「海鮮甘塩糀」
♪♪サイコーに美味しいよん。
伝統の冬のかぶら寿し販売開始は11月15日!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
ブログランキング(^o^)♪
+++

FC2Blog Ranking

See you!
また、お会いしましょうね。
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。