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五木寛之氏記念講演2012@富山

五木寛之

雨続きでしたが、本日富山良いお天気になりました。
北陸は曇りがちなイメージがありますが、その中でのお天気はキラキラと輝く素敵な日と実感できる。そんな日は命が蘇るようです。
今日は自分に似合わないタイトル。雑談をいいますので、と前置きされる。
石原都知事と同じ誕生日。昭和7年9月30日生まれ。今年八十歳。ストライプのシャツがお似合いで、ゆるやかにウエイブのかかった髪型もダンディでR。周囲の聴講者は人生経験豊かな紳士淑女の方々、「待ち」の時に囁きを聞いたらば、「五木さん=親鸞」の話題が多かった。さすが、真宗王国富山でR。

生きた小説は一過性のもの。「文学」そのものが新しい「言葉」だから、五木寛之氏自身は「文芸」と使うといわれる。
その二つは多少の違いがある。どこが切れ目がわからないくらいのボカシをかけて、境目もない。それは、例えば医療と医学の違いのようなもの。医療は治療に従事する事であるし、医学は患者を診るというより、研究する事である。

文学館は各地にあるが、単なる「箱物」で終わることもある。やはり、建物よりも人が大切。
雑然とした空気感、あまり清潔でないことが望ましい。閉館時間もでるなら遅い方が良い。そもそも、清潔とは文学とは無縁だといわれる。「物書き」とは「やくざな世界」「海山稼ぐもの」であるとも。そんな中でエネルギーがあふれていた。現在、文学は力を失い、学問になったのではないか。とも。
パリのポンピドウー美術館(ポンピドゥー文化芸術センターの中に国立美術館があるらしい)は良い見本らしい。人々が集まる。人々が車座になって集まり、語る。それこそが生きた美術館、建物だといえる。
参考:ポンピドゥー文化芸術センター
http://www.cnac-gp.fr/
(※管理人注※いつも賑やかで、人々に愛される施設のようである。)

鎌倉時代に「今様(いまよう」」が流行した。これは世俗のうたであったが、白拍子から発生したこの今様は宮廷人の心をつかみ、結果、後白河帝を「今様ぐるい」にさせてしまった。「今様」は、庶民のくらしの中で発生し、ちまたで流行し、そして消えていく。いまでいう歌謡曲、流行歌のようなものである。

(※管理人注※ 現在放映のNHK大河の「平清盛」の主題歌にもある「遊びをせんとや生れけむ、戯れせんとや生れけん…」が実にそれであった。)
参考:『梁塵秘抄』(りょうじんひしょう)は、平安時代末期に編まれた歌謡集。今様歌謡の集成。編者は後白河法皇

この「今様」はいきいきとその世情を歌い上げている。時代の空気が濃厚に現れている。それは歴史の年表には載っていないものだ。
文学、文化は「書かれた記録」と思われるし、書き物が高級で、語られた物が劣っているという事は無い。むしろ語られた物、口承が大事な場合がある。(琵琶法師の平家物語、キリストの聖書、ブッダの教え、親鸞の歎異抄は口述を弟子が記録したもの)
文字は記録の再現装置であり、例えば、ブッダは生涯「語り」のみで、何も書いてはいない。弟子達がその教えを正しい言葉で後世に伝えよう(再現しよう)としたのだ。
書かれたお経が大事なのではなく、書かれている「教え」が大事なのだ。書き物を研究する事に価値を見いだすのは疑問だ。
語りは大切。それにリズムをつけるとさらに体感できるという。そして、集まった人々で、歌う事で感動が共鳴する。
外国では、人々が酒場に集まり詩を朗唱するとか。一緒に読むことで一体感もでる。
(※お経がまさにそれである。)アフガニスタンでは、識字率は低いが識詩率が高い。PCや情報も扱える文化と、文化の深みはどちらが上なのか。
私たちは、一つの詩を朗唱できるか?

今、私たちは書き物の中身の「教え」や「歌」を読む事で感動する。が、当時、そこで直に聞いていた人々の感動はいかばかりのものか、想像をはせる事が大切。

書くことは二次元的なものにすぎない。
活字の彼方にあるもの、それが発生したときの状況を想像して読むこと。
文芸は現場にある。
文芸は庶民から沸きたった。雅な宮廷人に広がった「今様」も元は白拍子からボウフラのようにわいたものである。能のような、古典とされるものもかつては大道芸であった。

一瞬の娯楽、一瞬の流行歌が後々「文化・文芸」と呼ばれる。堅苦しくなく、少々清潔でなく人々が車座に集う文学館にして欲しい。と、結ばれた。

その昔、
パリの詩人達も酒をのみながら、詩の朗唱をしたとか…
アメリカではビート詩人もいたらしいし。
例えば音楽LIVEも一過性の語り物。さらにリズム付き。それで、全体で合唱。
ちょっと…違う?未来には、これらも古典になっているかもしれない。
あ…、サブカルといわれるものは、今後どうなのだろうか?
文化、文芸は、とにかく、庶民の中から沸き立つものがないと何もはじまらない。

そのうち、義務教育にダンスに次いで、国語に「ポエトリーリーディング」が導入される日が来るかもしれない。な~んて。

※参考※ 海山稼ぐもの
「儚きこの世を過ぐすとて、海山稼ぐとせし程に、よろずの仏に疎まれて、後生わが身を如何にせん」
「海山稼ぎ」とは、網を引いたり、猟師だったり、あるいは遊女だったり、農業の仕事以外の道々の者、いやしい職に従事する者を指す。殺生する職や死や病に就く職は「けがれ」とされ、武士や薬師も汚れの筆頭であったとか。
五木寛之さんは、自らを「海山稼ぐ者」と言われる。


五木寛之看板
 2012年7月8日 
 富山県高志の国文学館開館記念講演
 講師:五木寛之
 演題:日本文化の底流
 於:富山県教育文化会館
 会場:13:00 開演:13:30 定員550名

文豪 五木寛之氏を拝顔できて、小さな幸せであった。
誰も気にしちゃいない。今日もどうもありがとう。


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「今を生ききる」←近年の目標!ここまで来たら「残り全部バケーション」な人生でありたい。2009年佐野元春の「LIVE ON」の響きが心の励み。時々「陽の射す丘の影」を探している。新しいシャツを模索してるうちに、なんでもめんどくさく感じてしまって、反省中(^^ゞ

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