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モダンタイムス 伊坂幸太郎氏

2012年新春読書は 伊坂幸太郎氏の「モダンタイムス」

実家に忘れてきました。何を?勇気を。
--物語は唐突にはじまった。

モダンタイムス(上) (講談社文庫)モダンタイムス(上) (講談社文庫)
(2011/10/14)
伊坂 幸太郎

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モダンタイムス(下) (講談社文庫)モダンタイムス(下) (講談社文庫)
(2011/10/14)
伊坂 幸太郎

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吉川晃司の「モダンタイム♪」と口ずさみながらページをめくったが、
結果は佐野元春の「そこにあるのはシステム!君はいつもはずれてる-」(愛のシステム)であった。どちらも古くて誠に申し訳ないが、人は若い頃の嗜好は年を経ても変わらないらしい。

そして人は疑問や興味を持った時まず何をするか?
そう、調べたり、答えを探したりする。
数年前までは、書物などで調べたものだが、いつの頃から人は、
「検索」するようになった。身近にパソコンがあり、インターネットでの便利な検索ツールのおかげで、「わからなければ、人に尋ねるより、先に検索して下さい」と、かの有名な知恵袋の答えにさえある。
その検索に生死にかかわる監視の眼があったとしたら、あなたは「検索する勇気」がありますか?
そしてその監視の眼が守り抜くべき仕組みを「知る勇気」がありますか。
このありきたりな行動がとんでもない恐怖へと導くのだ。

今回の小説「モダンタイムス」は「ゴールデンスランバー」と対になっているかのような作品だ。どちらも得体の知れない大きなものと対峙する。「ゴールデンスランバー」は生き延びる事を第一に主人公は逃げた。ただ、逃げた。
今回の「モダンタイムス」は「真実」を確かめる為に立ち向かった。その結果は…。

何者によって導かれ、脅かされるのか。
真実とは何か?
システムを作っているのは誰か?
そもそも、システムとは何か?
今起こっている事自体、仕組まれたことなのか?
分業による、自我の不在。分業を束ねる組織に迫ることができるのか?
(そして、妻の正体は?)

上下巻の文庫本を読了。この小説は文庫にする際に加筆修正してあるらしく、「ある事件の真相」が変わっているらしい。(…う~ん、オリジナルはどうなっているんだろう)

巨大なものに立ち向かう渡辺達、身に迫る恐怖は拷問の描写のせいか、現実世界のすぐそばで起こりえる、軽い動機により引き起こされる、恐怖体験の可能性を感じるからだろうか。

利便性と利潤を追求するシステム。そのシステムに従うことで幸福をもたらすのだろうか?
気になる部分を抜粋
・渡辺と友人、井坂好太郎の会話
「だれそれ氏はこれこういう人生を送った」なんて要約される。でもな、本当に大事なのは、要約して消えた日々の出来事だよ。つまり」
「人生は要約できない」

これは、下巻の終わりの「人間は大きな目的の為に生きているんじゃない。もっと小さな目的のために生きている」にもつながる。
・渡辺と井坂と岡本の会話
「自分たちのはめ込まれているシステムが複雑化して、さらにその効果が巨大になると。人からは全体を想像する力が見事に消える。(「その巨大になった効果」がどんなに酷い行為でも)細分化された仕事を任された人間から消えるのは」
「何だい?」
「『良心』だ」仕事は細分化され良心は消える。

・瀕死の井坂と渡辺の会話
アリは賢くない。コロニーは賢い。巣全体は賢い、という意味か」
「システムの話だ。そしてそれはアリや虫だけではない。人間も一緒だ」
「ただ、人間とアリのもっとも違う部分は…自我だ」

・永嶋と渡辺の会話
人間は放っておけば個人の要求を維持する事に必死になる。それでは人間や国家を超えた仕組みがうまくいかなくなる。だから定期的に国家が統一する運動する。起きる事象は繋がっているようであるが、偶発的なものかもしれない。そういう流れができあがるのだ。(一部、文は略有り)

事実なんて情報でいくらでもねつ造できる。
怖い言葉だ。昔から「本当の真実」にふけっていた自分にとって、
真実はひとつじゃないのかな?それともやっぱり、目で見えるものだけが真実ではないのかな? 
これ以外の答えとして、
真実はなくなってしまうものなのかな?真実なんて無いのかもしれない。
と思わせてくれた。(…考えが若いね!自分(?_?))

「モダンタイムス」は前半部分に、いろいろな部品をばらまくだけばらまかれていて、これらは一体どうつなげていけばいいのだ、と頭をひねった。そして最後は、なんだかふにゃ~とした終わり方だった。

やはり、わからない事はいくつもあった。スケールが大きいからなのか、超能力が出てきたせいか、はたまた、結局は未来のお話だからなのか。大筋として、判らなくても良しとする部分も多々であるが。
個人的に「妻の佳代子はいったい何者だったのか」がすごく気になる。
職業も結婚前の素性も不明のまま。なのにあのケンカの強さと残虐性の高さは何なんだ。本編に関係なく、気になるところである。シリーズとして次の主人公候補かもしれない。(勝手な空想)

皆さん、複数の語彙をスペースで区切っての検索には気をつけて。
何でもクリックしちゃいけませんよ。いきなりやってくるんですから。
分業化された仕事を遂行する、自我をなくした働き者が。

読書中こんなTシャツの洗濯に巡り会った。これは、もしや仕組まれているのか…
ハンガーに干す私の手が震えた。オーマイゴッシュ!

gosh

そこにあるのは、システム!
彼女の清らかな海 それは君の果てしない砂漠

「愛のシステム」歌詞…>http://www.moto.co.jp/works/songs/NapoleonFish.html#SystemOfLove

そして、芥川龍之介のことば
「危険思想とは常識を実行に移そうとする思想である」
   ちょっと難しくてよく判らないや。

要約して消えた日々の出来事が大切だとしたら、
私の人生は大切なモノにあふれかえる事になる。(自慢だ 爆!)

誰も気にしちゃいない。今日もどうもありがとう。ダブル・ロマン★

ダブルロマン


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「今を生ききる」←近年の目標!ここまで来たら「残り全部バケーション」な人生でありたい。2009年佐野元春の「LIVE ON」の響きが心の励み。時々「陽の射す丘の影」を探している。新しいシャツを模索してるうちに、なんでもめんどくさく感じてしまって、反省中(^^ゞ

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